Unbalance + Automatic ※ and I love you

2004年~2007年 29歳~32歳の情念ノート

痛み

人の死や病や傷はどうしようもなく不可避でいつかくるもので、それは過ぎ去ってもいつまでも痛みとして残っている。過ぎ去ったことにほっとする自分も、また痛みでしかなく、痛みはなくなることはない。そしてそれはいつかきっとまたやってきて、きっとそれは今度は自分自身の痛みとして繰り返される。いまはただ忘れてすごすしかできない。忘れていられる時代を僕は幸福だったと思い出すのかもしれない、それともその怠惰に怒り、ギリギリと悔しく泣くのかもしれない。後悔することだけはないように、あるように、なるように、あるいは後悔さえも受け入れて、生きられればいいけれども、きっとそれは無理だろう。人間とはそういうもので、僕という人間はそういうものなのだから。いたしかたないことである。