変態少年
いつのまにやら31年も生きてきた中で、その都度、さまざまなまんがや小説にはまってきた。
一度はまったらその作家の作品を全て集めずにはいられないタチである。
なかには愚作、凡作も多いが、一度好きになった作家の本はことごとく集めて愛でてしまう。これをコレクター体質というのだろう。
いま、一番はまっていて、集めたい作家、それは漫画家 早見純である。
はじめての出会いは「ホラーM」に掲載された短編であった。
彼岸の彼方を歩いているその作品に僕は涙してしまった。こいつはすごい!
その時点でアックスで早見純特集をやってたりとか、アングラ方面で評価されているらしいという情報は得ていたが、実際の作品を読んだことはなかったのである。
早見純は単なるエログロ作家ではない。
ホラーMに掲載された作品群を読むにつけてもそれは明らかであったが、最新作品集「変態少年」(はじめて読んだ単行本でもある)を読んで確信した。
彼岸をこえた悟りの世界。極北の極楽がここにある。こんな漫画家ホカにいない。
さらに言えば彼の描く女性、男性にはなんともいえぬ艶がある。流行の絵ではまったくないが、不思議な魅力にあふれている。
タンテキにいって天才であることは疑いを入れない。
さらこのひとの作品にのめりこんでいこうと思う。
いまは一冊しか持っていないが、またたくまに入手可能な単行本はすべて手に入れることになるだろう。
また一人大好きな作家が増えた。幸せである。
※興味がある方は参考にされたし↓
http://www.ntv.co.jp/next/nisseieiken/kyokuhoku/comic_03.html
http://www.ntv.co.jp/next/nisseieiken/kyokuhoku/comic_10.html