ショーン・オブ・ザ・デッド
「ショーン・オブ・ザ・デッド」を見た。
昔はゾンビ映画といえば、どうしようもないぐだぐだな脚本と、リアリティの欠片もない設定のんが多かったが、最近は映画としてしっかり面白いものが増えている(もちろんそうでないのもあるけど、地元レンタル店に入荷しないので見れない)。
「28日後」や「バイオハザード」といった秀作ゾンビ映画がヒットしたことによって、ゾンビ映画を巡る環境はきわめてよくなったのではないか。そして本家「ゾンビ」のリメイク「ドーン・オブ・ザ・デッド」という傑作も生まれたわけで。さらに今年はビッグタイトルなゾンビ映画が(あくまでジャンル内では)次々と封切られることになっている。
ゾンビ映画ファンとしてはよろこばしいかぎりだ。
本作「ショーン・オブ・ザ・デッド」はコメディゾンビ映画。
途中声を出して笑ってしまうシーンがいっぱいあった。
ノロノロゾンビは笑いを取る要素として成立するからいいよね。リメイクドーンの走るゾンビはとてもじゃないがギャグかましてる余裕なんてありません。
主人公は冴えない禿げかけたオヤジなんだけど、そのルームメイトのキモオタデブがいい味だしてる。この二人、普段部屋でだらだら過ごしてる様子がゾンビの生態や仕草とあんま変わんないのよねw
まあ、キモオタデブルームメイト(親友)のほうは結局ゾンビ化してしまうんだけど、最後、主人公(禿げオヤジ)の教育(友情パワー)によってプレステで日がな一日「鉄拳2」をプレイできるほどに更正しますた!ってお前ゾンビ化する以前の生活と変わってねぇっ!w
っていうのがオチなのだが。
・・・あ、オチ書いちゃったけどまあいいか。その他の情報もいいかげんに書いてるのでご注意下さい。
あーあと、ゾンビ映画定番の、
ゾンビ発生→街パニック→報道特別番組(いずれ沈黙)→たてこもり→内輪もめ→人間の醜さとか→仲間がゾンビ化→カタストロフ
といった具合の話が、めいっぱいのギャグとパロディとあと恋愛とか成長とかつめこみつつ展開されます。
パターンどおりなんだけどそこがイイ!w
うーんでも、この映画の成功によって、普通のノロノロゾンビな映画ってますます作りにくくなるだろうな。何か特別な味付けがないかぎり「怖いゾンビ」な演出ってもう無理かも。ここまでパロディやりつくされると。
・・・・やはり今後は走るゾンビが主流なのか・・・・。
・・・・僕も走るゾンビを見習ってアクティブに生きなくちゃな・・・・。