Unbalance + Automatic ※ and I love you

2004年~2007年 29歳~32歳の情念ノート

摩利と新吾

「摩利と新吾」文庫版を、5巻半ばまで読んだ。


面白い。


木原敏江はギムナジウムものの日本版をやりたかったのだろうな。
そしてそれは見事に成功している。作中でも語られているとうり、日本には男色を含めたおおらかな性文化がもとからあったのだから。
読み進むうちに、このレトロでバンカラで純情で硬派な男子たちの世界に、すんなりはいりこむことができた。木原敏江ってスゴイな。夢の碑はちょっと高尚なかんじするけど、こっちのほうが面白いかも。まあ、夢の碑シリーズ読んだの随分前だからちょと印象は薄れてるのだけど。
ただ、男子の立場から読むと、さすがに新吾×摩利カップルにに萌えるというわけにはいかないです。
主人公として感情移入はするけど、感情移入するからこそかもしれんけど・・・、新吾には女性キャラと上手くいってもらいたいなー。
摩利は・・・あんまり好きじゃないかな。個人的に。


二巻で出てきた美女夜タンにけっこう萌えてたのだけど、もう登場しないのかな。惜しいキャラだ。このさき一二三くんと新吾がいいかんじになっちゃうのかな?でもって摩利との関係がどろどろになりまくり・・・?
うーんどうなるんだろう。楽しみ。
あーあと滝川はとてもイイキャラだなーとオモタw


男×男な漫画はいままでいくつかは読んできたけど、なんというかムズ痒いです。
拒否反応とまではいかないんだけど、きっとこれは生理的なものなんだろう。
昔イマージュというボーイズラブ専雑誌のさきがけみたいな雑誌があって、読んでみたけど、ぜんぜん面白くなかった。なんというか作家のレベルが低かった。もちろん萌えもしなかった。ノーマルな男子的には当然だよなあ、やっぱ。
でも「悪魔のオロロン」は面白かったし、雁須磨子のボーイズラブ短編も好き。
ボーイズラブであるかどうかに関係なく、面白いものは面白いちゅーことかね。でも、男性と女性とでは魅力の捉え方というかというかなんちゅーか、感性が違うことは確かなんじゃないかな。


萩尾望都の「トーマの心臓」もそういう系だっけ。読んだはずだけどいまいち覚えてない。なんとなくギムナジウムな雰囲気だけ覚えてる。また読み返してみようかな。
「風と木の詩」も後学のために一度は読んでおかねばなるまい。








なんだか今日はいろいろと行動してしまった。
やっぱり一人で鬱々としていると滅入るばかりでろくなことはない。
少しでも外に出て、社会とか他者と関ることによって、元気になれそうな気がする。