Unbalance + Automatic ※ and I love you

2004年~2007年 29歳~32歳の情念ノート

映画

映画二本見てきた。


□ ハウルの動く城


最近は「城」がはやりなのかね。「スチームボーイ」でもスチーム城ちゅうごっつい城出てきたし。
要するにこれはアレやね。城に引きこもってニート暮らしをずっとしたいよーとかゆー日本人の無意識の願望とか、オタクへの批判とかそんなんかね。と、テキトーに観念的に考えてみたり。
ハウル城について想う時、どうしても思い出してしまうのが吉田戦車がスペリオールに連載中の映画エッセイに自ら描いたカットで、日本の天守閣みたいなのんが脚だして歩いてる絵ですよ。吉田戦車天才やね。そんなん誰もおもいつかへんて。


誰かも指摘してたけど、ハウルくんはニートなんやね。「ソフィーたん、僕の代わりに国王に戦争いきたくないーって言ってきて〜(泣きつき)」ってなもんですからね。
つまり負け犬女が、頼りないニートくんを助けて社会にひっぱりだして、保護してあげちゃうっていうそういう話にみえるわな。


つまり電車男みたいなかんじかね。電車男読んでないけどね。

なんかわけわからんこと書いてますね僕。


まあ、それはともかくこのお話は、漫画版「風の谷のナウシカ」をファンタジーとして自己模倣して、しかし、重い結末は受け継がず、なあなあで終わらしてしもたってかんじやね。
誰も代償を支払わない。戦争もテキトーに終わらしてしまう。わーいハッピーエンドだね!


いいかげんにしろ。
ヌルすぎる。


宮崎駿はきっとやるきねーんだろうな。


もう引退していいよ。


ちなみに「千と千尋」はまだ見てないス。


□ カンフーハッスル


素直なバカ映画で、面白かったです。
無力でダメ人間な主人公が、終盤に入っていきなりスーパーサイヤ人化して、同時に心根もまっすぐになってしまうあたり、あまりにもご都合主義なところも、そもそもこういうバカな作品だから許せます。
そういう意味では、僕は宮崎監督にはいまだに期待しているとこもあるんだけど・・・。