Unbalance + Automatic ※ and I love you

2004年~2007年 29歳~32歳の情念ノート

マクド

大学受験に失敗して、二年間ひきこもった後、何かカンチガイして、「介護」の仕事をして人の役に立ちたい、とか思って、「介護福祉士資格を取得できる専門学校」に行った訳です。
まあ、介護関係の話しは置いといて、
「学校」というものに、ひきこもりを経て、また入ってしまったわけですが、まったくぜんぜんちっとも馴染めなかったわけです。
お昼ごはんは一人で、原付に乗って逃げ出して、学校から少し離れた公園で食べてましたね。トイレの中でカロリーメイトを食べてた記憶もあるんですが、アレがなんだったのか、よく思い出せません。
そんなキモい青年を救ってくれたのが、マクドでのバイトだったわけです。
なぜ、マクドに行こうと思ったのか、「なんかちゃんとしてるとこっぽいから」っていうのと、やはり若干のあこがれがあったものと思われます。マクド、そこはイケてる若者たちの楽園。そんなイメージ。


実際、マクドはすごくちゃんとした職場でした。衛生面でも、スタッフの意識にしても、もちろん商品の品質も、文句の付けようはありません。マニュアルどおりといわれればそのとおりなのですが、マニュアルあってこそ、社員もバイトスタッフも高いレベルを保てるのです。
なにより僕のようなキモイ青年を(きっと最初は困惑したことでしょうが)受け入れてくれたのですから。
といっても、もちろん接客なんて僕自身したくありませんし、させてもらえるわけではありません。最初はクローズドスタッフという、営業終了の少し前からはじめる、主に機械洗浄などを行なう洗い物係からはじめました。
僕は物覚えが良いほうではありません。
とくに、当時はひきこもり時代の「お脳の腐った状態」をひきずっていたのでなおさら物覚えが悪いし、対人対処はできないしで。
やめずにがんばることができたのは、辛抱強く教えてくれて、励ましてくれた社員の方や先輩たちのおかげです。そしてがんばっていたら仕事もできるようになる。
そうすると周りからも認められ、自分も周りの人に対して少し心を開けるようになりましたし、ますますがんばろうという意欲も湧いてきました。


その当時の唯一の救いでしたし、人生においても、とても貴重な体験だったと認めざるを得ません。
学校卒業して、なんとか就職もきまり、バイトを辞めるときには、接客以外の仕事はなんでもひととおりこなせるようになっていましたし、クローズワークに関しては「クローズ職人」と呼んでいただけるほどに、やれるようになっていました。
他のバイトのひとたちとも、職場仲間として、交流できるようになりました。それまでの僕からみればはじめての体験ばかり。ふつーのひとにとってはきっとごくあたりまえのことなんでしょう・・・・・いや、誰もが経てくる体験なのかもしれません。
マクドでそういった体験ができたことは僕にとってとても幸運でした。


だから僕は、マクド大好きです。
新商品が出るたびにチェックしにいきますし、ストレスがたまったときやけ食いするのもマクドのハンバーガーです。
今の職場でとてもイヤな気分になったときは、辞めちまってマクドでバイトしてえなー、なんて思うときもあります。
ただ、今の植木職人としての仕事自体はとても気に入っているので、再就職までの場つなぎとして、という前提でですが。
女の子のスタッフもマクドにゃいっぱいいるし。
今の職場出会いとかまったくありませんし・・・・・。
そういえば、自分の中の「職人志向」もよく考えれば、マクド時代に生まれたものだと思います。

ああ、なんか長文になってしまいした。
ま、そんなとこで。悪文読んでいただいてありがとうございますた。